「できない」問題に出会ったとき、子どもは何を感じている?
子どもがプリントをしていて手が止まったとき、「もうムリ」「わかんない」とつぶやく瞬間があります。
「できない=自分はダメ」と感じやすい
子どもは「できない」ことを、そのまま“自分の能力が低い”と結びつけてしまいがちです。
小さな挫折の積み重ねが“苦手”を作る
苦手は能力の問題より、「そのときの経験の質」で決まることが多いです。
子どもの反応に、親がどう向き合うかが鍵
「できなくても大丈夫」と伝えるだけで、子どもは前向きさを取り戻しやすくなります。
親がやりがちな3つのNG対応
1.「なんでこんな問題もできないの?」
責められると、子どもは考えることをやめてしまいます。
2.「この前やったよね?」
忘れたことを責められると、「やる気」よりも「自信」を失います。
3.すぐに答えを教えてしまう
考える時間を奪ってしまうと、自主性や粘り強さが育ちにくくなります。
苦手を克服に変えるための3つの声かけ
①「これ、前より近づいてるね!」
正解よりも“成長の過程”に注目する声かけです。
②「できないってことは、今ちょうど成長中ってことだね」
できないことをポジティブに捉える視点をプレゼントします。
③「ここだけ手伝おうか?」
「全部やらなきゃ」ではなく、「少しずつでいい」と感じられる安心を。
苦手と“仲良くなる”ための仕掛け
あえて“解けなかった問題集”をとっておく
後日解けたときの「できた!」が、最高のごほうびになります。
「前の自分なら解けなかった問題だね」と振り返る
他人との比較ではなく、自分比での成長を実感させましょう。
苦手を“キャラ”にする(敵やボスのように)
苦手な問題をちょっと笑えるキャラにすると、親しみが生まれます。
例:
- くり上がり忍者(変身の術で数字を変えてくる)
- じかんぞう(時計問題の時間トラベラー)
- わりわりん大魔王(割り算の世界のボス)
- ぶんしょうだい博士(情報をバラバラに出して惑わせる博士)
親子で一緒にキャラを考えるのもおすすめです。
まとめ|「できない」は悪じゃない。成長の合図
できない問題に出会ったとき、それは「成長の入口」に立っている証拠。
間違えること、悩むこと、それ自体が学び
その経験をどう受け取るかが、子どもの成長を左右します。
否定せず、安心して「もう一度やってみよう」と言える関係が大切
「苦手」は、できたときの感動を何倍にもしてくれる存在です。
無理に克服させようとせず、“一緒に向き合う”姿勢で寄り添っていきましょう。
▼苦手な単元や問題への対応に悩んだら、こちらもチェック:
→ プリントを嫌がるときに親ができること
→ やる気ゼロの日でもOK!家庭学習を続けるコツ
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