「やる気がない日」に親がやりがちなNG対応
子どもが家庭学習を始めないとき、
つい口から出てしまうのが「早くやりなさい!」「なんで始めないの?」という言葉。
でも実は、これが子どものやる気を削いでしまう原因になっていることがあります。
命令口調は“やらされ感”を強めてしまう
「怒られるからやる」「やらされている」――
こうした気持ちは、子どもの「やってみよう」という意欲をしぼませてしまいます。
まずは“やる気のない自分”を受け入れてもらうことが大切
「今日は気分が乗らないね」「ちょっと疲れてるかな?」
そんな一言が、子どもに安心感を与えます。
安心があってはじめて、やる気は動き出します。
「やらない日」をつくらない3つのコツ
コツ①:1分だけでも「机に向かうこと」をルール化
やる気がゼロの日でも、「座る」だけを目標にします。
机に向かう動作自体が“続ける”という習慣になります。
コツ②:「今日はこれだけでOK」とハードルを下げる
たとえば、1問だけの計算、線結び1つ、音読1行だけ。
「できそう」な内容にすると、行動に移しやすくなります。
コツ③:見える形で“やった証”を残す
・シールを貼る
・スタンプを押す
・「〇日連続」カレンダーを使う
目に見える記録は、子どもの「やった!」という気持ちを形にします。
「続けた自分」を子ども自身が意識できる工夫
「記録が残ること」はモチベーションになる
ただのシール1枚でも、子どもにとっては大きな達成感。
やったことが目に見える=「今日もがんばった自分」が残ります。
昨日の自分と比べられるようにする
「昨日より早く机に向かえたね」
「今週はもう5日連続!」
そんな声かけが、他人ではなく「自分の成長」を感じさせます。
“成果が見える”とやりたくなるのは自然なこと
積み木を崩さず飾る、絵を壁に貼っておく、折り紙を集める――
子どもは、自分が作ったものが残ることで「またやりたい」と思うようになります。
プリントも同じです。
完成したプリントをファイルにためるだけで、子どもは「勉強が形になった」と実感できるのです。
まとめ|“気分”に左右されない家庭学習の土台を
子どもがやる気のない日でも、「やらない日」をつくらない。
それが家庭学習を習慣化するための、もっともシンプルで確実な方法です。
無理にやらせなくてもいい。
でも、ゼロでは終わらせない。
「机に座るだけ」「1問だけ」「〇をつけるだけ」――
そんな小さな行動が、気分に左右されない“学習の土台”を育てていきます。
そしてそれを「自分がやっている」と実感できたとき、
子どもはやる気を持ち、自信を持ち、さらに次の行動に進んでいくのです。
今日も、ひとつだけ。
小さな“やった!”を残してあげましょう。
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