これからの父親日記
明日、ついに子どもが生まれる。
予定されている帝王切開の時間は午前9時。
その1時間後には、あの小さな命がこの世界に生まれ出る。
そのことを思うと、胸がいっぱいになる。
無事に――ただ、それだけを願って
今の自分にできることは何もない。
妻はお腹を痛めて頑張ってくれている。
子は懸命に生まれてこようとしている。
そんな2人の命の時間を、ただ静かに、祈るような気持ちで待っている。
とにかく、無事に。
本当に、それだけがすべてだ。
小さな不安と、少しの焦り
ただ、そんな中でもふとよぎるのが、これからの生活のこと。
娘が成長するにつれて必要になるお金――
習い事や進学、日々の暮らし。
「このままでやっていけるだろうか」
「自分にもっとできることがあるのではないか」
そんな思いが、胸の奥のほうで小さく揺れている。
答えは出ない。けれど、だからこそ、
こうして毎日少しずつでも気持ちを整理しておきたい。
明日から、きっと新しい時間が流れはじめる
娘に会えるその瞬間は、
今の自分にとって、人生の中で一番大きな変化かもしれない。
何が起こるかわからない。
けれど、その変化のすべてを、できるだけ心を込めて受けとめていきたい。
不安もある。けれど、それ以上に「生まれてきてくれてありがとう」と伝えたい気持ちが、今、少しずつ自分の中に広がっている。
今日の気づき
何もできない時間こそ、大切な人を思う力が育っていく。
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