初めて目を開けた日

娘が生まれて3日目。
今日は、これまでで一番穏やかな気持ちで朝を迎えた。

妻は昨日よりも少し動けるようになってきて、
痛みはまだあるけれど、表情にはわずかながら余裕が見えた。
その姿を見るだけで、少し安心できた。


傷あとににじむ、母の強さ

帝王切開の傷は想像よりも大きくて、まだ見るからに痛々しい。
けれど、その傷の下には、たしかに「命をつなぐ」という強さがある。
何気ない動作ひとつひとつに、慎重さと覚悟が滲んでいた。

まだ無理はさせたくない。
けれど、今日の妻の姿を見て「回復への一歩」を感じられたのは本当にうれしかった。


小さな目が、世界を見た瞬間

娘は今日、とてもよく眠っていた。
病室では他の赤ちゃんが泣いている中でも、ほとんど起きず、
ぐっすりと眠っている姿は、まるでこの世界に慣れようと全力で体を整えているようだった。

そして、初めてその目が開いた。

その瞬間、なんとも言えない感動が心を包んだ。
小さくて、柔らかくて、でも確かに見返してくれるようなその目に、
「この子と、これから一緒に生きていくんだ」という思いが自然と湧き上がった。


ゆっくりと、娘のペースで

まだ母乳は上手く飲めていないけれど、ミルクはちゃんと飲んでくれている。
焦らなくてもいい。
この子のペースで、少しずつ慣れていってくれればいい。
その小さな一歩を、ちゃんと見守っていこうと思った。


今日の気づき

成長は、静かな時間の中で始まっている。
大切なのは、焦らず、見守りつづけること。

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